エドワード親書 2018年6月号

天空の町高島公演

びわ湖を天空の町公演で一周しよう、という企画を伺った時、夢いっぱいだと思わずにはいられませんでした。19になるまで大阪で過ごして何度も行ったことがあり、琵琶湖と聞いただけで、いろいろ思うことはありますが、参加された皆さんはどんな思いで来たのかな?

僕も10回あまり練習に伺いました。車中からの景色もそうでしたが、お世話役の杉橋さんたちにご案内いただきながら高島近辺の自然に共に触れて、季節の移り変わりをここまで見事に感じたことはありませんでした。

高島公演

≪まずは高島からの出演者の皆さま≫

地元の参加者の皆様と練習を重ねるうちに、人にはいろんな入り方やペースがあるものだから、ユニバーサルデザインで一人ずつとしっかり向かい合う面白さを堪能していました。
人を決めつけない。可能性を信じ続ける。根気よく楽しく向かい続ける。そうしていると今までに見えづらかったその人の別の面が浮かび上がってくるのです。おそらくご本人もそれを感じていらっしゃるかもしれません。
オペラは初めての方々がほとんど。でも、誰でもはじめはありますからね(笑い)。大人の皆さんは概して合唱経験者が多かったようですね。歌詞を覚えるのに手間だった方も多かったようですが、それはそれで仕方ないのかな?でも、それぞれ頑張って覚えましたよね。エドワードの詩が抽象的な言葉が多いことも一因でしょうか?

まずは我らが伊庭一磨君:
びわ湖公演から参加してくれて、今やこのオペラの先導役に。歌もほとんど覚えてしまい、その上琵琶湖での焼肉パーティーや差し入れ迄、本当にありがとう!各地の公演にも来てもらいましたが、声もだんだん出るようになって、関西近辺では伊庭君の出演が絶対条件になってきました。

堀嘉記君はゆたか会を代表して?:
微笑ましい新婚さん?でしたが、誠実なお人柄でこれからも二人で素敵なご家庭を築かれることでしょう。結婚式の挨拶のようですねーーー。

山川英夫さん:
合唱に慣れていらっしゃるのはすぐにわかりました。このオペラに参加され、エドワードマジックや動きながら歌うことで驚かれたことも多々あると思いますが、これからの歌人生にお役立てくださると嬉しいです。

永田龍也さん:
同じく合唱経験者ですね。声も大きく、キャラクターもなかなかのもので、山川さんとともにこの歌劇を愛し続けてくださると嬉しいです。

時本宣昭さん:
謡曲や新内小唄をやってらっしゃったんですね。和声を大事にする西洋音楽の部分では難しかったかもしれませんね。でも、この次があれば、じっくりとハーモニーの素晴らしさも堪能していただけるよう指導させてください。

山内敬さん:
峩山和尚という大役、ご苦労様でした。何と伊庭を教え諭すという役どころですが、私と同年生まれで少しだけ若い師でしたね。実際の峩山も伊庭より年下でした。それにしても、多少のプレッシャーもあったと思いますが、セリフで行こうかと思ったこともありますが、「世の中真面目に見てな」、よく歌にしてくれました。

石川明彦君:
石部からはるばるやって来て(僕もですが)、檜山さんたちとともに楽しく歌っている様子はとても嬉しかったです。びわ湖公演以来の出演ですが、今回は出演場所も多くしてしまい、より頑張ったのでは?これからもみんなでどんどん練習しましょう。

檜山真理さん:
びわ湖公演の立役者で、その後も引き続き天空の町を観る滋賀市民の会の事務局長もしてくださっていらっしゃいますが、今回は合唱で石川君たちを引っ張ってくださっていました。いつもありがとうございます。

堀恵理子さん:
小柄で可愛いので、旅人の相手もしてもらいました。演技も楽しそうでしたね。もっと弾けさせたかったけど、ハプニングを乗り越えてよく頑張ってくれました、ありがとう。

杉橋多恵子さん:
ご主人の大変なお仕事を支えながら頑張って歌を覚えてくださり、慎ましく大和なでしこのご様子でしたね。微笑ましかったです。

小林みゆきさん:
エドワードマジックの発声のコツを掴みかけていましたね。これからもぜひ生かしていってください。

藤原奈緒美さん:
舞台を楽しんでいらっしゃるのがわかりましたよ。これからも弾けてください。

山田京子さん:
娘さんを引き連れ、訪問美容師をしながらの大活躍、だんだん自由になっていらっしゃり嬉しく思っていました。

川田育美さん:
しっかりした声をお持ちでエドワードマジックも掴みかけていらっしゃいましたね。忘れられないのは、私は負けないよ、です。普段は使っていらっしゃらないのですか?

桐畑夏子さん:
ダンザンバンやワンガラナイで本当に楽しそう。頭に赤い花をつけて目立ってましたね。

檜山保子さん:
さり気なくなっちゃんをリードしながら、元気に楽しくしっかり歌っていらっしゃいました。ご主人のサポートも大変だったことでしょうーーー。

山田菜結ちゃん:
恥ずかしがってるのを、無理やり弾けさせようとしたかも知れませんが、頑張ってくれたね。 これからも楽しみにしてるよ。

大辻珂月ちゃん:
習い事、いろいろしてるようだね。いろいろ舞台で振り回したけどオペラはどうだった?

澤田梨花ちゃん:
ちょっとすっとぼけて見えたけど、だんだん解放されてきたね。この次はもっと解放してやるぞ。

伊庭愛美香ちゃん:
我儘で相当なワルだったね。でも、それだけかわいく思えるから不思議なものです。

伊藤実采ちゃん:
舞台に一生懸命になる姿は、大人たちの賞賛の的でした。やはり、こうじゃないとね、分かった愛美香?

こうして高島からの出演者を思うと、皆さん、よく付いて来てくださいました。今回の機会を無駄にせず、どんな形でもいいですから出来るだけ歌い続けてください。エドワードマジックが必要なら私も出来るだけ頑張って来ます。


では、≪各地からの助っ人のみんな≫

枝川一也:
今やみんなの枝ちゃんですね。女性たちからも人気絶頂で、ある若い子は「水色のブレザーが似合うなんて素敵、お父さんでいてほしい。」なんて言ってましたよ。それはともかく、相変わらずの甘い声で観客を魅了してくださいました。枝ちゃんは、当会の一番の理解者の一人と思っています。これからもみんなをよろしくね。

大 地:
はっきり言って、すこし物足りなかったな。本番まで来れなかったからこそ、もっともっと勉強してきて、気合の入った旅人を期待してたよ。それでも、子どもたちと楽しくやってくれてよかったと思います。次回を楽しみにしています。

石多加代子:
梅子の出番を減らしてしまったけど、100分に収めるのは至難の業でした。短縮バージョンでやる場合の構成にはまだ再考が必要かな?それにしても、裏方から皆の世話、演技指導までよくこなしてくれました。感謝です。

吉井美幸:
いつも通りの大活躍でしたね。この歌劇については出演回数も最も多く、歌だけではなく演技でリードしてくれました。今回のパンフレットの写真も大きな口を開けて気合の入った顔でいいね。

秦美智世:
同じく大活躍でした。動きのよさを、尺八のウベさんからベタ褒めされていましたね。吉井とともに、子供二人を連れてのゴールデンウィーク練習も来てくれてありがとう。パンフレットの写真、面白い表情ではあるけど、もう少しいいのはない?

兵藤好美:
やはり愛媛は八幡浜から。年齢不詳はいつものことですが、安定した歌唱力もあるので、今回も大体安心してみていられました。実は上の二人と会わせて三人で「歌い踊れヤーズ」と名付けています。(他には博多マドンナーズと浪花レイディーズがいます)この三人はエドワードマジックをだいぶマスターしてきてるので、皆さんの参考になればと思います。

原田恭子:
オペラプラザ福岡の事務局長で、博多マドンナーズを代表して参加してくれました。発声もどんどん良くなってきているのですが、忘れやすいのがちょっと、ですね。でも、まあ思い切り伸び伸びと歌いまくりましょう!

田村多佳子:
当会ではもうベテランで、オペラプラザ東京の事務局長もしてもらっています。発声も安定しているので幅広くいろんな役をしてもらっています。その上、各地の公演にも積極的に参加してくれて大活躍。

仲井隆浩:
田村さんと一緒に本番前日の夜中に高島着でした。いつもながら舞台のいろんなことにも気が利いて、長兵衛という楽しい役にも挑戦してくれ、頼もしく思っています。早くエドワードマジックを教え込みたいと願っています。

灘ゆかり:
別子山からやって来てくれたかのような灘さん。初演からの仲間なのですが、歌も演技も楽しく、とてもよかったです。この歌劇の深い理解者の一人です、これからも頑張りましょう!

岸本良枝:
遂にセリフ付きの役を与えました。農婦だけでも緊張したと思いますが、その上伊庭の娘役の幾久子まで。エドワードマジックを分かりかけて来たので、これからが楽しみです。

越知紀子:
いろいろ大変だったでしょうが、本番では最後だけでも出られてよかったですね。とにかく思い切ってどんどん歌ってください。体にもきっといい結果が訪れますよ。

廣田 修:
舞台監督を兼ね、長崎から。イワッピ―とともにみんなを上手くリードしていってくれました。舞台のこともいつもながらご苦労様です。

山口陽子:
舞台での生き生きした様子、いつもながら楽しんでいましたね。歌もお芝居もある程度出来るので、これからは更にエドワードマジックを徹底的に吸収することから行こうか。

中牟田峰子:
山口陽子とつるみ乍ら今回も楽しそうでしたが、マサ役に挑戦。枝ちゃんに抱え上げてもらっていましたね―――楽しかった?

岩永一也:
廣田と一緒に舞台の裏方をしてもらったほか、田向重右衛門をしてもらいました。ご苦労様。

坂田直子:
いつもながらの大変な衣装担当。直接は見てないけど、皆に優しく接しながら、今回もお世話してくれたんだろうね。石多加代子の補佐でもご苦労様でした。

秦美代子:
舞台が好き!オペラが好き!大人しそうな普段の様子から、びっくりするほど舞台で弾けてくる、いいねーーー。これからも大きく成長してね。

越知澄怜:
まさにエドワードマジックを吸収中の中学2年生。声もよく通るようになってきて楽しみでなりません。パンフレットの写真にはピーちゃんという家族同様の文鳥が乗っています。

秦雄路君:
可愛いお友達も出来て、自由に伸び伸び遊んでいました。この調子だと、どんな面白い少年になってゆくのかな?

竹本純子:
本来ピアニストなのに今回も愛媛の大洲から来てくれ、髪結いに着付けと大活躍をさせてしまいました。楽しんでくれたらよかったけど、楽しんでくれたよね、ね。


≪演奏者≫

加藤よしみさん:
大きなチャレンジをしてくれて本当によかった。いろいろあったに違いない不安を乗り越え、初めてとは思えないほどの出来でした。もちろん、もっともっと一緒に練習時間を取れたら、と思うこともありましたが、ここまで頑張ってくれ嬉しくてなりません。これからもよろしくね。

ウベ・ワルタさん:
びわ湖公演から二回目の出演。個性豊かな方なので共演者も理解が必要だったかもしれませんが、演奏は見事でした。ドイツ人ですがケルト人の血を引くと聞いて納得しました。これからも、日本のことを更に深く学び続け、表現し続けてください、ずっと応援しています。

山根義範さん:
とても楽しいお人柄で、ご一緒に参加していただけ、一同大変喜んでいます。和楽器との共演ではいろいろな即興性があるのですが、まさに私の音楽を理解されて音楽的に絶妙に合わせてきてくださいました。これからもご一緒できますようーーー。


そして大島佳子:
彼女のお陰で今回の意義深い成功がありました。練習中にもいろんな人が声をかけてしまうのを快く応対し、心の精に集中させてあげられなかったのが少し悔やまれますが、みんなのために献身的に何でも引き受けてゆく姿には頭が下がるだけですね。高島公演の世話役で大きな力を発揮された杉橋研一さんや撮影の橋本浩明さん、それに先ほどの檜山真理さんらとの連携もこまめに取って運んでくれました。しかし、これからは滋賀の皆さんも彼女と更に協力し合って、琵琶イチ公演を楽しく継続してくださると嬉しいです。


最後に、このような企画を推し進めてくださる徳川輝尚会長と、國松善次代表に改めて深く感謝申し上げます。

この「天空の町」という歌劇、これからどう理解され、どんな風に引き継がれてゆくのか?それは神様、お天道様だけがご存じーーー。きっと理解されていくよ、ね、高島の皆さん!


2018年6月6日

 石多エドワード