エドワード親書 2019年1月号

オペラプラザ愛媛 2本立て公演

2本立てがよかったようですね。
今のところ、組織力の点からこの形は望ましいかも知れません。

「ヘンゼルとグレーテル」はピッタリのキャスティングでした。 相変わらず年齢不詳の兵藤好美がグレーテル、同じく3歳児を自認する吉井美幸がヘンゼル。歌唱力と演技力が安定してきたので安心して楽しめました。
魔女の秦美智世もしっかり歌って楽しい魔女を演じきってくれました。
この3人がオペラプラザ愛媛の誇る「歌い踊れヤーズ」なのです。
教えだして約10年、まあここまで育ってきたなという実感です。
眠りの精には、新居浜市民だった高橋祥子が岡山から歌いに来てくれました。発声がいいので、体をくねらせない様に努力を重ねてね。
露の精に来島彩。発声がぐんぐんよくなってきましたね、みんなで楽しみにしています。もう一息頑張ってね。
長崎から石多加代子が、お母さん役。まだ役柄を楽しめきれなかった感がありましたが、まああれでもよかったかな?
越智大之は魔女の手下。みんなから何だかんだと言われてきましたが、最近しっかりと実力をつけてきたことを喜んでいます。

さてもう一つは「天空の町」。
何と言っても、せっとう節の皆さんとの共演が何より楽しかったですね。藤田夫妻の暖かいお人柄はいつもながら最高でしたし、俊治さんの声がよく響くようになってきたことが嬉しかったです。田坂さんの面白さは今回も光っていました。篠原さんは途中からどんどん積極的に入り込んでくださり、オペラプラザの皆もとても喜んでいました。豊田照美さんの「私は負けないよ!」が忘れられません。森田紀枝さんの深いアルトの声も貴重でした。
せっとう節の皆さんとはこれからもずっと協力し合いながら歩んで行きたいですね。
再び総理大臣賞を受賞された星川千代洋さんとの詩吟での共演は回を重ねるごとにぴったりして来て、今回はとても歌いやすかったです。
梅役に呼んだ石多加代子は相変わらず暖かいキャラクターを輝かせてくれました。
歌い踊れヤーズと来島さんの心の精のアンサンブルも、安心して聞いていられたのもよかった。

藤田亜矢子ことルーパー。いろんなことも積極的にかかわってくれ嬉しかったよ。
藤田百々笑はルーピー。二人とも懐かしいニックネームで呼べることが嬉しかった。ルーピーはすぐに響きを覚えて来たので驚きました。これからも親子二人で頑張ってね。
家光ちなつは舞台映えがするし発声もよくなってきたのでこれからが楽しみなのですが、精神面での成長を期待しています。
同じことが松島哲ルカスにも言えますが、本当に男らしいしっかりした声が出せるようになって、幼い時から育ててきたことを思うと、何か愛おしいです。ニコとエルナンも戻って来てくれるといいな。
高橋瑞季の発声がよくなってきたことも嬉しい。練習中から気を散らすことなく全身で吸収しようとする姿には、みんなも頼もしく思っています。
宇都宮彩那も幼い時から育てて来たので、発声も掴んできたし、雑念に振り回されず伸び伸びとこのまま成長してほしい、と思うのは私だけではありません。
来島琴音も最近、響きを掴んできたのが嬉しいです。
星川雛ちゃんも、戻って来てくれて嬉しかった。大きな声を持っているし、お爺さん仕込みの礼儀正しさも印象的でした。
星川寿々奈は悪戯っぽさが抜けなかったけど、今は伸び伸びと元気が一番、かな?

他にも参加してくださって嬉しかった人たち:
坂上光子さん。いつもながら参加してくださり、あのきれいな歌声を聞かせてくださると、どんなに多くの人が勇気づけられるでしょう!これからも無理せずゆっくり一緒に歌いましょうね。
灘ゆかりさん。まさにいろんな形で応援し続けてくださり、オペラプラザ愛媛にはなくてはならない大切な方。これからもよろしくね。演技力は定評がありますが、もっと歌も歌ってほしいな。
ピアノの竹本純子さん。ピアノ伴奏だけでなく、発声練習でのピアノが出来るのは竹本さんだけです。その上、髪結い、衣装、メイクに至るまで何でも出来てーーー。相談役としてもオペラプラザ愛媛の今や重鎮ですね。

お客さんとして、伊庭貞剛のふるさと滋賀県から伊庭一磨君と愛美香が来てくれました。
愛美香と秦雄路が悪戯名コンビになって来てしまったかな?

この新居浜。
いろいろ考えさせられる町ですが、伊庭の精神がこの町に息づいたらどんなにいいだろうと、ずっと思い続けています。何しろ、「天空の町」の生まれ故郷だし、オペラプラザ愛媛の本拠地がこの新居浜のサロン・ド・オペラ(坂上さん宅に間借りですが)にあります。

可愛い弟子たちがいます。私はずっと愛媛を離れないでしょう。
もう来なくていい、と言われる時か、神様が帰ってお出でという時まで。
はい、冗談です、笑ってください。

今頃親書を書くのですから、僕も気まぐれですね。
許してください。


   2019年1月18日

 石多エドワード